隅田川
あの日から、5年が経ちました。
インフルエンザの流行で、学級閉鎖になっていた娘とふたり、呑気にしていたら、グラグラっと。
やまない揺れに、そーだ、ドアを開けよう、窓を開けよう、としたのは覚えているのだけど、いまだに娘に言われるのが、
ソファの上に乗りなさいっ
って言ったよねおかあさん。って。普通テーブルの下、とかだよね、って😅
とりあえず自転車のヘルメットをかぶせて、息子の学校に迎えに行き、鵜飼のように近くのお友達をひきつれて帰ってきた。
あんなことになってしまうなんて、思いもしないで、なんだか緊急事態という昂りばかりを感じながら。
隅田川。
5年前のあの日、先生は殺生石を披かれる予定だった、と。
5年経って、同じ日に。隅田川。
先生は、全てを、世の中の全ての流れを、お能を通じて感じておられるんだろうな、と、思う。
言問団子。
名にし負わば いざ言問はん都鳥 わが思ふ人はありやなしやと
子を亡くした、母の心情。
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