融合。
夜の銀杏並木。
胸がドキドキする。
国立能楽堂。
能「ロミオとジュリエット」。
『舞台はイタリア北部の美しい町ヴェローナ。互いに憎しみ合う名門、モンタギュー家とキャピレット家。その一人息子と一人娘が仮面舞踏会で出会い、たちまち恋に落ち、秘かに結婚。だがその日、男は街で決闘に巻き込まれ、相手を刺したかどで国外退去を命じられる。嘆き悲しむ女は両親からほかの男との結婚を迫られ、眠り薬で結婚を回避するが、一方、目覚めたところを迎えに来るはずの男に想定外のことが起こって…』
おおロミオ、あなたはどうしてロミオなの?
能とシェイクスピアの融合?
不思議なくらい、わかりやすく、美しく、面白かった。
詞章を追わないでいても、言葉がいつもの観能の時よりもすっと入ってきて。夢の時間(うとうと😪)は、ほんの少しだった😜
…だけど。
男と女、な部分が、なんとも生々しく感じられて。
僧侶の十字架が、能舞台にあることに異質感。…すごく、、そこに目を奪われてしまう自分に、オカシサを感じた面白い時間だった。
文化や民族の出逢いの繰り返しで、今がある。出逢い、融合したことで素晴らしいものが出来上がってきたのも、わかる。
それはそれ、で。
融合したものを見たことで、原点や、混じりのないものを、大切にしたい、と思えた。
ジュリエットの台詞…
「目に見えぬ美しさ隠す心こそ美しき人の誇りなれ」。
秘すれば花。
今の自分に、絶対的に欠けていて、、そうなりたい、そうありたいと願っている姿。
2コメント
2015.12.13 11:53
2015.12.13 09:15