妖精さん

ドイツのシュバルム刺繍。
(公財)日本手芸普及協会 刺しゅう部門 指導員旧カリキュラム作品

白糸という「ジャンル」を知って以来、一度は刺してみたい、と思っていたシュバルム刺繍。赤ずきんちゃんの舞台になったドイツのシュバルム地方が発祥らしい。

ハートは心臓、丸は太陽、花模様は草木の生長、草木の蔓は永遠…モチーフに込められた意味を思いながら刺す。
課題として提示されたときには、出来上がるとは思えなかったけれど、ひとつひとつのステッチ、抜き、かがりを教わり完成に辿り着けた時には嬉しかった!

「妖精さんが寝ている間に刺していてくれるのならば良いけど…」

大先生が、ある時つぶやいて、思わずその場では笑ってしまったけど、

大先生もそんな風に思うことがあって。それをひとつひとつ丁寧に仕上げてこられたから今がおありになる、と思ったら。

またひとつ。
またひとつ。

目の前を大切にしていこう!と思う。



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